東京真空管商会のインターネット開設に際して

 

 

小生と、東京真空管商会との、お付き合いは非常に長く[MJ無線と実験]に制作記事の発表

 

を始めた1977年以前からのお付き合いである。

 

その頃、関西では神戸のサンセイエンタープライズ(ジャン平賀氏)と、京都の(後、大阪に移

 

転)八木音響と東京真空管商会の3社より真空管等の実験用部品を購入していたのである

 

が、八木氏は病没され、ジャン平賀氏はフランスに帰られて、この2社は後継者に恵まれず

 

今は無い。

 

ジャン平賀氏は、現在でもお元気で、オーディオ誌の編集、オーディオフェアーのプロディー

 

ス等に活躍されている。(REVUE DU SON.CATALOGUE GENERAL等)

 

度々、来日されていて、本年も5月末に来られた時、小生宅に寄られ20数年振りに会う事

 

が出来た。

 

東京真空管商会だけが、後継者に恵まれ現在も私達に真空管等を供給してくれている。

 

先代は、少し変人であったが、「良い物は良い・悪い物は悪い」とハッキリ言う人であった。

 

一時、STCの4274Bが出回った事がある。これは、STCの5R4−GYに4274Bとペンテ

 

ィングしたものであった、内部電極は殆ど変わらなくて、相違は判らないが5R4−GYより

 

4274(B)とした方が高値が付けられたので、このような事になったのである。

 

先代は、ハッキリと「STCの5R4−GY」と言って売っておられた。このような事は、東京の

 

太平洋の羽龍氏にも言える事である。

 

真空管を扱う業者の中には数年で消えて行く業者もある。永く続いている業者は、何処も

 

信用を第一としている所である。

 

東京真空管商会は、先代の築かれた信用と言う遺産がある。

 

当代は先代の衣鉢を継いで、業績を挙げられるように望む次第である。

 

 

                        2001年6月         京都  渡邊直樹